妊娠健診・つわり外来
妊娠健診とは
お母さんとおなかの赤ちゃんの健康を守り、妊娠経過が順調であるかどうかをチェックする健診が妊婦健診です。健診は、妊娠が確認されてから、妊娠11週目までには、3回ほど受診することになります。そして12週目くらいから4週間に1回のペースとなります。
妊娠中は体にいろいろな変化が起こります。とくに妊娠15週くらいまでの妊娠初期というのは自覚症状がなく、一見順調に見えても、トラブルが隠れている可能性もあります。気がかりなことが無くても、少なくとも以下のような間隔で妊婦健診を受けて、胎児の育ち具合やご自身の健康状態(血圧、尿など)をチェックしておいてください。
当院では、おおよそ妊娠15週までの初期の妊婦健診をお受けしております。
その後は、分娩施設のある病院やクリニック、里帰り先へのご紹介をしております。
つわり外来
つわりとは
つわりは、一般的には妊娠5週目頃から始まり、6週目頃が一番強く、12~14週目になると、ほとんどの妊婦で治ってしまいます。
症状としては、食欲が無くなって気持ちが悪くなるのをはじめ、ムカムカと吐き気がし、時には吐く、頭が重く感じる、一日中眠いといったことがあります。
さらに症状がひどい場合、食事が摂れず体重が減少する、重度の脱水になる、尿中にケトンといった物質が出る(代謝障害)などの症状が見られるようになります。
これは、「重症妊娠悪阻」と呼び、病気に陥っている可能性もあります。
当クリニックでは、つわりの症状で悩む妊婦さんのためにつわり外来を設けております。
検査結果で、必要な方には点滴治療も設けておりますので、日常生活に支障をきたすような場合は、遠慮することなく、ご受診ください。
つわりオフ点滴
つわりの症状で悩む妊婦さんのために、当院独自の点滴をご用意しました。
検査により、重症悪阻(つわり)という診断がついた患者様は、週1-2回程度は保険で点滴治療ができます。
しかし現在、出産ができる施設が限られており、外来診療のかたわらでは、つわりで悩む患者様がゆっくりとお休みして点滴治療を受けることができないというご意見を多く頂きました。
当院では、個室を完備しており、ゆったりとした環境で、つわりオフ点滴治療をお受けいただけます。また、漢方治療や吐き気止めなどを併用したりして、あらたな側面からつわり治療を行うことが可能です。
つわりは「一時期を乗り切れば、時期になくなるもの」ですが、本当につらい重症悪阻の方も、医学的な検査では軽いけれども吐き気で日常生活に支障をきたしている方も、当院の治療で一緒に妊娠ライフを快適に乗り切っていけるようにサポートします。ご相談ください。
このような症状があれば、ご相談ください。
- 食欲が無くなり、気持ちが悪くなる
- ムカムカと吐きけがし、時には吐いてしまう
- 頭が重く感じる
- 一日中眠い など
つわりを軽くするには
つわりを引き起こす要因として、食べ物の匂いや湯気でいっそう気持ち悪くなる場合があります。
そんなときは食事を冷たくすることで食べられる場合があります。また、一回の食事の量を少なくして、何回かに分けて食べることで収まることもあります。
また、つわりがひどくなると、体の水分が不足しがちになります。
飲み物を飲んでも吐いてしまうことが多いので、気持ちが悪くなって吐きそうだと思ったら、口の中に氷を入れて溶かしてみてください。