性感染症(性病)検査/治療

性感染症(性病)検査/治療

性感染症(STD)とは、性行為によって皮膚や粘膜を通して感染する病気の総称です。放置しておくと、不妊の原因になるものもあります。以下のような症状がある場合は、性感染症(STD)が疑われますので、お早めにご相談ください。

  • おりものの量が増えた
  • 性器の痒みがある
  • 性器のにおいが気になる
  • 外陰部に痛みがある など

性感染症(STD)について

性感染症(STD)にはクラミジア感染症、淋菌感染症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、トリコモナス感染症、梅毒、肝炎、HIV感染/エイズなどがあります。
近年、自覚症状に乏しいクラミジア感染症やHIV感染などがひろがってきました。

症状の出ない感染もあることから、最近ではSTD(Sexually Transmitted Disease:性感染症)という名前以外に、STI(Sexually Transmitted Infection:性感染)と呼ばれることもあります。

性感染症はこんな経路で感染する

①垂直感染

母親の胎盤から胎児に感染させたり、生まれてくるときに産道で感染することを垂直感染といいます。
このような感染を予防するためにも、妊娠を希望する女性は、積極的にSTDの検査を受け、妊娠・出産以前に治療方法などについて相談する必要があります。

②ピンポン感染

パートナーの一人が性感染症にかかった場合、性行為によってパートナーにも病気をうつしている可能性があります。ですから、本人が治療して治っても、パートナーも治療しなければ、その後の性行為によって再び感染してしまいます。

こうしたピンポン玉のやりとりのような繰り返しを防ぐため、どちらかがSTDと診断された場合は2人同時に治療することが大切です。

性感染症(STD)の代表的な疾患

なお、主な性感染症は以下の通りです。何か異常を感じたり、不安を感じる行為をしてしまった場合は、必ず検査を受けるようにしてください。

クラミジア感染症

クラミジア感染症は10代~20代前半の女性を中心に最近増えてきている性感染症です。
女性の性感染症の中では、HPV感染を除くと最も多く、かかってすぐには症状がほとんど出ないために、気づかないことが多いです。
クラミジアトラコマティスという細菌が原因で、性交渉によって尿道や子宮頚管、喉の奥にクラミジアが感染します。潜伏期間は、1~3週間です。

喉への感染もあるため、性器同士の接触がなくても感染する場合があります。
子宮の内腔から卵管へ、さらに腹腔内に感染が及ぶと卵管炎から腹痛をきたしたり、卵管閉塞から不妊の原因にもなります。
治療は抗生剤の内服になります。

梅毒

病原体は梅毒トレポネーマで、性行為接触により感染します。潜伏期間は、3週間程度です。
症状としては、まず感染部位(性器、口など)に赤い色の硬いしこりやただれができ、近くのリンパ節が腫れます(第1期)。
その後、3~12週間くらいの間に、発熱、全身倦怠感などが出現する場合があります。また、バラ疹と呼ばれるピンク色のあざが手のひら、足の裏や、顔面まで現れ(第2期)、さらに10~30年の間に心臓や血管、脳が冒されます(第3・4期)。
血液検査で梅毒感染か否かがわかります。

淋病

病原体は淋菌で、性行為による粘膜接触で感染します。潜伏期間は2~7日です。
初期はおりもの変化や異常をきたしますが、進行すると重い下腹痛になります。

クラミジア感染と同様に喉への感染が多く、のどの痛みを自覚します。
淋菌は、抗生剤の点滴で治療をしますが、薬剤耐性菌が多いのも特徴で、抗生剤の効果がなくなってきています。

性器ヘルペス感染症

病原体はヘルペスウイルスで、性行為による皮膚・粘膜病変部との接触によって感染します。潜伏期間は2~10日です。
症状については、性器の痒み、不快感の後、水ぶくれ、びらんが生じ、とても痛みがひどいです。足の付け根のリンパ節が腫れることがあります。

初感染は、特に症状が強く、治療は、抗ウィルス薬の投与です。一度かかると生涯繰り返し再発することもあるウィルスですが、再発を予防する治療方法もあります。

尖圭コンジローマ

病原体は子宮頚がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の一種による感染で、主に性行為による皮膚・粘膜病変部との接触で感染します。潜伏期間は3週間~8ヵ月です。

尖圭コンジローマは、性器に発生する一種の「いぼ」です。感染していながら症状が出ないことも多く、腟入口部、大・小陰唇、会陰、肛門などに先のとがったとさかの様な腫瘤が生じます。

子宮の入口や腟壁にできることもあります。痛みはほとんど無く、あったとしても痒みや軽い異物感程度のものです。

治療は、クリームの外用薬で行いますが、薬物療法で改善が認められないサイズが大きいものや個数が多い場合は切除を行うこともあります。
一度かかると、症状がいったん改善しても、生涯繰り返し再発することがあります。

トリコモナス腟炎

トリコモナス原虫という小さな虫の寄生によって起こる腟炎です。
腟だけでなく、尿道、膀胱などにも感染が広がり、尿道炎や膀胱炎、外陰炎などを併発することもあります。主な感染経路は性交渉です。

においがしたり、膿性や泡状の黄色いおりもの、外陰部の痒み、ピリピリとした刺激感などが、感染後約3週間の潜伏期間を経て現れます。治療は、抗生剤の膣錠や内服になります。


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